ぐるり韓国

韓国のすきを色々。

あのホミが帰ってきた。Maze Runner by Chillin Homie

5月31日にホミことChillin Homieが正規を発売しました。

Maze Runner

Maze Runner

  • Chillin Homie
  • 韓国ヒップホップ
  • ¥1833

去年ミクテを出した後から正規を出す出す詐欺して、ぎりぎり2024年の上半期に滑り込んできました。笑
メインのプロデューサーに前回日本のクラブ公演も共にしたVENKOとVandaleを迎えた、全15曲の大作となっています。
少し見ずらいですがトラックリストはこちら。


今回めっちゃタイプでした。。これは全曲リピするやつ。
全体的に最近のホミの系統と変わらず、特に前半はUKドリルっぽい感じ。後半からは少し遊びが入ってアフロビートやテクノも入っていますが、アルバム全体の雰囲気はとても統一されてると思います。アルバムを通して抑揚を楽しむというより、ホミのこの色の音楽を聴きたいときに流すアルバムって感じ。変わらず英語の歌詞がかなり多く客演も多国籍になっています。個人的にはいつも全曲客演をつけていた彼がひとりで歌う曲が数曲入っていて嬉しかったです、めちゃくちゃレアだと思うの。
ビジュアルではアルバムのトレイラーと

MVを2曲アップロードしています。


ギリボイの新譜でも紹介したAPアルケミのプロデューサー、セウ氏が最速で解説動画をあげてくれて約2時間のボリューム()でしたがとても参考になりました。


1曲ずつ解説しているので要約するのが難しいのですが、概要はこんな感じでしょうか。
・全体的にUKの音楽。リスナーにこんな音楽があるんだと新しいジャンルを見せようとしている姿勢が好ましい
・歌詞の意味は二の次で、音を優先している。歌詞が先か音楽が先かという論争があったが、自分は音楽が第一だと思っているので韓国語でなくても問題ないと思う
・とにかく耳が楽しい
・前半は完全にUKのビートで冬の音楽なのでリリースの時期を惜しく感じる。がBAROからは夏のビートになる
セウはAPアルケミ所属なのでホミは仲間内ですし、元々どの動画でも否定的なことは言わない業界人ですが、全体を通して素晴らしいアルバムだとレビューしていて嬉しかったです。彼のお気に入りは5番トラックの「GTS」だそうで、特にノユナを絶賛していました。めちゃくちゃ分かる。個人的にコレプ出身のラッパーの中で一番着実に実力伸ばしてるのはユナだと思うのですがどうでしょ。。(尚ホンウォンは別次元すぎて除外。)

まだそこまで解説動画は上がっておらず、セウ氏のほかは普段から新譜チェックでお世話になっているPAVE THE WAVEのチャンネルのみでした。


こちらはホミの新譜解析動画ではなくニュースの一部として触れられてます。海外を視野に入れた活動をしたいと前々から発言していてその通りのアルバムであり、英語の歌詞がメインになってるとの紹介です。歌詞問題について、韓国語にローカライズしていない点をどう感じるかぜひコメントを残してほしいと視聴者に投げかけているので、もう少し日が経ったらコメント欄も見に行きたいと思っています。ローカライズの是非はkhhだけでなく、もはや音楽以外の全ての文化と切り離せない問題なので本当に興味深いなと思う。

今回のアルバムは前々からスポしていたので発売前にもかなりステージで披露しています。
前回BUZZER BEAT FESTIVALで披露したのはノユナとのGTS、Don't Compare、Rugh Worldの3曲。


日本に持ってきてくれたのは後半3曲のVery Own, BARO, So Damagedでした。

バザービートに比べて昔の曲の中でもキャッチーな曲だけを日本で披露してましたが、新譜も然りでした。韓国で披露したのはアルバム内の前半でハードな曲で、日本で歌ったのは後半の少しメロディラインがある曲です。
Youtubeで公開された「STAGE DYEING」では@Chillinhomiethesavior、GTS、Don’t Compareを披露していて、ほぼバザービートと同じでした。


ちゃんとバックにVandaleとVENKOがついてます。
バザービートで見た時はあれ?新譜どんな感じいけそ??て思ったのですが、ステージダイングの動画や日本で実際聴いた時はめちゃくちゃ良くて、フェスで万人に向けて披露するより、小さい箱で照準小さめで歌った方が映えるアルバムだと感じました。正~直去年リリースした「Group8」というミクテが本当に聴きずらくて(失笑)ほとんどリピしなかったので今回も同じ感じだったらもうホミが好きとは言わねえ、と思ってた。私はトラップが苦手なんだ。。。(なんでN4L応援してるかは自分が1番分からない )。しかも自分でも言ってたけど少しずつ声のトーンを上げてて、前回は上げたうえに声帯詰めて歌ってる感じ(?)だからとにかく粘度が高めになってて、いやあーた自分の声の良さ分かってないの?!て思ってた。そしたら今回、トーン下げたわけではないけど、確実にラップの吐き方が前に戻ってて、私がホミの強みだと思ってる洗練された荒さ?が感じられて良かったです。
個人的にはやっぱりビートメイカーの役割がデカいと思ってるので、今回で飽きずにまたVENKOやVandaleと曲を作ってくれたら嬉しい限り。。